夏に開催される“小説大賞”に向けて
連日、おぞましいほどの猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
我が家では毎日、息子が幼稚園に行くためバス停まで歩いて通っているのですが、それだけでもぶっ倒れてしまいそうな危険な暑さを痛感しています。
ありがたいことに日々、リモートワークをこなしてはいるのですが、もし通勤が必須だったら今頃…と、どうしても考えてしまう毎日です。
夏が近づいてくるということで、行楽シーズンの予定を考えている方も多いかもしれませんが、実は我が家は嫁さんの“第2子出産”も迫っていることから、あまり大きく動くことはなさそうです。
その代わりと言ってはなんですが、基本的には僕も家にいることが多くなり、必然的にPCに向かう時間は増えるだろうと思われます。
日々、Web小説などをしたためている僕ですが、やはり“作家”になる明確な道として、“新人賞”のような大きな賞を獲得する、という道があげられると思います。
幸いなことに、どうやらこの夏は“新人賞”の公募も多いことから、せっかくだからとそれらに挑戦しようと一念発起し、いつも以上にあれやこれやと妄想を繰り広げている今日この頃。
今回は、そんな来る夏の“作家志望”としての活動計画でも、つらつらと語っていってみようかと思います。
五度目の挑戦「メフィスト賞」
これまでも幾度となく“新人賞”に挑戦してきた僕ですが、その大半がタイトルの賞――僕が尊敬する小説家・京極夏彦先生が切り開いたことでも有名な「メフィスト賞」への投稿となっています。
京極先生の「姑獲鳥の夏」や、「ゴリラ裁判の日」、「死んだ山田と教室」といった数々の大作が登場している新人賞ですが、やはり最大の特徴は“明確なジャンルの縛りがない”ことと、“文字数制限がない”ということに尽きるかと。
どんなジャンルもOK、どれだけ長い作品でも構わない……そんな実に寛容な風土から、毎回、応募される作品数もかなり多いように思います。
僕は過去4度、この「メフィスト賞」に投稿してきましたが、残念ながらいまだに受賞ならず。
なかには受賞まではいかずとも、審査員の目に留まって“座談会”に取り上げられる作品もあるのですが、実力不足ゆえにそこでの話題にすら上がったことがありません。
いわば4度の“敗北”によって自身の力不足を感じてはいるものの、それでも本音では憧れの大先生が切り開いた新人賞を、自分の作品でつかみ取ってみたい――そんな思いから、今回も8月末に締め切りを据えられたこの「メフィスト賞」に向けて、1作を書き上げてみようと思っています。
ちなみに、投稿する作品のめどはすでについており、今週中にプロット作成→練り込み次第、執筆に移ってしまおう、という状態。
あれこれ悩んだ挙句、やはり僕は“ホラー”テイストが強めの“サスペンス”作品を一作、書き上げてみようと思っています。
今回は、とある過疎化した“田舎”を舞台にした、奇妙なミステリー……を描けたらいいなと思っており、今から肩を温める毎日。
一ケ月ちょっとという執筆期間は個人的には余裕なのですが、一方で後述する他の賞のことも考えると、急ぐに越したことはないのかな、と思っている次第です。
やはり冒険ものも捨てがたい「アルファポリス:ファンタジー小説大賞」
現在、様々なWeb小説の投稿サイトを利用している僕ですが、その中の一つ――「アルファポリス」にて開催される小説大賞がこちら。
大賞、読者賞といったものはもちろん、テーマやジャンルごとの受賞もありえるなど、注目される可能性が多いのが特徴。
そしてなにより、「アルファポリス」という投稿サイトに連載しながら、未完の作品であっても応募対象になるというのは、書き手側にとっては非常に便利な点に思えます。
エントリー期間は8月中ということで、前述の「メフィスト賞」と完全にかぶってしまっているのが少し痛いのですが、やはり剣や魔法が登場する“ファンタジー”ものも僕にとっては非常に捨てがたいジャンル。
かなりタイトなスケジュールにはなりますが、「メフィスト賞」の作品を仕上げる傍ら、自分なりの全力を賭けたファンタジー作品を1つ新たに作ってみようかと。
肝心の作品についてですが、今からゼロベースで作っていくと間に合わないため、ここはかねてから自分の中に温め続けてきた“ネタ帳”のなかにあるものを、一つの作品に昇華させてみようかと思っています。
なかでも、一度は“騎士”の道をあきらめ盗賊に堕ちた主人公が、とある濡れ衣を晴らすために“女騎士”と共に戦いに赴いていく……という、少しミステリー要素も持ち合わせたテーマを作品に仕立て上げてみようかと。
あとは本当、スケジュールとの戦いなので、なおさらプロット作りやキャラの練り込みを急ぎたいものです。
諸事情によりちょっと不安:「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」
もう一つ、僕の中で投稿候補となっているのが、こちらの小説大賞。
ミステリ、ホラーというジャンルを掛け合わせた新人賞で、こちらにも過去、1度だけ僕は作品を投稿したことがあります。
その時も同様に力及ばず……だったんですが、一つだけ嬉しかったのが投稿した2作品のうち、一つが「一次審査」を通過したという点。
この賞は一次審査、二次審査、最終選考といういくつかのハードルがあるのですが、そのうちの一つ目を受かったというのは、僕にとっては大きな進展でした
無論、大賞の受賞に至るにはまだまだだということでもあるのですが、サイトに名前と作品名があっただけで、嬉しかったのを今でも覚えています。
この賞についてはまだ作品の候補やプロットも作れていない状態ですが、締め切りが9月末ということで、先程の二つの賞に比べたら余裕がありそう、といった感じです。
……が、一つだけ不安なのは、現在、巷を揺るがせている「KADOKAWA、ハッキング騒動」のあおりを受け、公式サイトがいまだに見ることができないという点。
応募要項などを確認することができず、そもそも投稿フォームまでたどり着けるのかどうか、という点に不安が残ります。
確かこの対象は「カクヨム」に投稿しているものをそのまま、大賞に送ることができるはずなので、これもいっそのことまずはWeb小説として投稿してしまい、最終的に大賞に応募しようかと。
まだ投稿期限は先ですが、着実に作品テーマの選定やプロット作りは裏で進めておきたいものです。
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数か月の間にうまくいけば三作品を作り出し、投稿しようとしている僕ですが、まずこのスケジュールを駆け抜けることができるのか、というのは大きな不安要素。
とはいえ、今回は嫁さんの“出産”に際して育休をもらったりと、いったん本業のほうがお休みになることもあり、今まで以上にがっつりと“創作”に時間を割くことができるというのは、大きな追い風でしょう。
無論、目指すべきは大賞を獲得し、堂々と“小説家”になることなのですが、実はそれ以上に「また新しい自分の作品が生まれる」ということ自体に、ワクワクしてしまうのです。
テーマや流れは頭の中にありますが、あくまで実際に執筆し、行間を埋め、初めてプロットが一つの“小説”になるものですので、僕自身も自分がどんな物語を描くのか、どんな描写が飛び出すのかを楽しんでいるという側面もあり。
“過酷”なことはもちろんですが、その中でも引き続き夢に向けて、“創る”ことを楽しんでいければと思っている次第です。
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