「第四回ステキブンゲイ大賞」、選考結果の発表
いくつかの小説投稿サイトを利用している僕ですが、兼ねてから「ステキブンゲイ」さんの方にもこれまで同様、自作小説をアップしておりました。
そんななか、タイトルのコンテストが開催されたということで、「ダメで元々」と自分の作品をひとまず、大賞に応募していたのですが、この度、そちらの“選考結果”がサイトのほうで発表されました。
応募総数は840ということで数々の作品が軒を連ねるなか、何気なく受賞作品の一覧に目を通していたところ、そのなかに自分の作品を見つけ、一気に目が覚めてしまったのです。
もっとも、私が今回応募していた4作品は最終選考までは到達できず、3つが1次審査、1つが2次審査まで通過したという状況です。
まだまだ実力不足を痛感する一方で、それでも自分の作品がいくつかの審査という“壁”を突破できたことを喜ぶとともに、審査通過した作品のラインナップから色々と見えてくることがありました。
というわけで、何気なく挑戦していた「第四回ステキブンゲイ大賞」の結果をあれこれ考察していくと思います。
自身では意外だった“2次審査”の通過作品
今回僕がコンテストに応募したのはステキブンゲイに投稿していた4作で、いずれも他の小説投稿サイトに掲載している完結済みのものになります。
- 「モノクローム」:Web投稿の処女作。色のない街を舞台としたSFバトルもの。
- 「拳星」:現代世界を舞台としたバトル&サスペンスもの。
- 「ゴースト×ライター」:幽霊が見える小説家志望を主人公とした現代劇。
- 「ビーストテイル」:二人の獣人が繰り広げるファンタジー作品。
この4作のうち、「ビーストテイル」のみが2次審査を通過したのですが、正直な所、作者としてはこの結果はかなり意外でした。
というのも、「ビーストテイル」はとりわけ賞への投稿などを意識したものではなく、これまで純粋な異世界ファンタジー作品を書いたことがなかった自分が、「いっちょやってみっか」と軽い気持ちで書き始めたものだったからです。
ですが、逆を言えばこのラインナップのなかでは「ビーストテイル」がここ最近の私のテイストが色濃く出た、若い作品になるわけです。
おそらく、この数年間で積み重ねてきたものが少しずつ、知らず知らずのうちに執筆作品のなかにも反映され、それらが“2次審査”という壁を通過することにつながったのかもしれません。
“エンターテイメント”を意識した作品作り
ここで改めてこの「ビーストテイル」なる一作を振り返ると、確かに肩の力を抜いて書いたことだけでなく、他の3作品とは大きな違いがあるように思います。
というのも、「ビーストテイル」はこれまでの小説投稿や新人賞投稿のなかで学んだノウハウを生かし、読み手にとってより分かりやすい、“エンターテイメント”という側面を意識した部分は強かったように思うのです。
物語序盤にやりたいことを書き切る、“氷の魔女”を倒すという明確な目的、登場人物が秘めた“謎”、長すぎないようできるだけコンパクトにまとめた構成……等々。
無論、創作家といしては「作りたいもの」を作っていきたいのが本心ですが、一方でそれを公開するということは「誰かに読んでもらう」ということでもあります。
そういった読み手のことを意識した作りが、まだまだ決定的ではないものの、自分のなかにわずかばかり経験値として積み重なっているのかな、と自分なりに今回の結果から感じました。
まぁ、もちろん、その上の第3、4審査までたどり着いていない時点で、重ね重ね“実力不足”であることは明白なわけですので、これからまだまだ精進が必要ですね。
今回の結果を“糧”にしながら、引き続き少しでも優れた“エンターテイメント”になる作品を作っていきたいものです。
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