“作家”を目指すうえで、なにかを“継続”したかった
実は今年に入ってから、本格的に“作家”を目指すうえでいくつか、自部自身に“課している”こと、というのがあったりします。
いわゆる“マイルール”というやつで、どんなことがあろうとも、毎日、これだけはやる……というものをいくつか、日々の生活のなかでこなすようにしているのです。
これまでは「作家になりたい」という“夢”を語りこそすれど、いまいち具体的な対策を練ることもなく、時折、新人賞やWeb小説を登録するという、漠然とした日々を送っていた僕でしたが、一日一日を無駄にしないためにも、こういった“マイルール”を定め、少しずつでもこなしていこうと決めたのです。
色々とあるのですが、なかでも作家を目指すうえで、僕は「1日、必ず“3000文字”を書く」という所を、今のところ順調に続けられています。
ブログでも、小説でも、ライターとしての仕事でも――とにかく“文章を書く”という部分で、何かしら1日、必ず3000文字というノルマをこなすことを目標に、2024年を過ごしてきました。
“ルール”を決めることのメリット
この3000文字という数字なのですが、以前も意気込んで「1日、5000文字書くぞ!」と決めてみたものの、その文字数の多さに早々にギブアップしてしまった経験があり、過去の失敗を経て、「3000くらいなら無理せず続けられるか」と思い立ったわけです
完全に思い付きで始めたこの“マイルール”というやつなのですが、いざやってみると意外と良い効果ばかりで、自分自身でも驚いていたりします。
これは後にとある本のなかで読んだのですが、いわゆる成功者と呼ばれる方々も“自分で決めたルール”というものを日々、大事にしているそうですね。
人間はどうしても“やる気”だけを頼りに行動しようとしがちですが、そうしてしまうと体調や日々の忙しさなど、外的な要因から“やらない理由”を作り上げてしまうのだとか。
だからこそ、あえて自分で“ルール”を決めることで「確実にやらなければいけないこと」として、生活のなかになにかを定着させ、自分を前に進めるきっかけを与えてやるらしいです。
そこまで当初、深いことを考えてはいなかった僕ですが、知らず知らずのうちに“ルール”を作ることのメリットを掴み取っていたようです。
効果を実感した、8月の“メフィスト賞”
この「1日3000文字」のマイルールですが、その効果を大きく実感できたのが、先月末に提出した“メフィスト賞”に向けて作った長編作品でした。
最終的に15万文字ほどになった新作でしたが、7月末にプロットを構築し、8月頭から執筆、そして8月半ばには作品を書き終え、残りの時間でゆっくりと修正、推敲――という、いままでの新人賞投稿に比べても、かなり余裕を持ったスケジュールを組むことができました。
無論、計画的にそれぞれの段階を踏んだというのもあるのですが、なにより8月に入ってからの自身の“執筆速度”がこれまでよりも格段に上がっている、というのを感じたのです。
おそらくこれも、今年に入ってから「1日3000文字」というノルマをこなし続けてきた成果が、知らず知らずのうちに出ていたのでしょう。
表現したいことや書き上げたい物語は多数あれど、それを書くためにはどうしても“時間”との戦いになりますし、長時間、机に向かっているのもなかなか体力を必要とするものです。
そういった意味では、改めて“小説執筆”というのはスポーツで言う“マラソン”にも近いものがあり、今年に入って僕は知らず知らずのうちに、“書き続ける力”――いわゆる“スタミナ”を鍛え上げていた、ということになるのかもしれません。
まぁ、これで作品が面白く仕上がってくれるのなら、もう言うことはないんですが……ここから引き続き、今度は多くの人々に突き刺さる“個性”や“表現力”といった新たなステータスを身に着けていかなければいけませんね。
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