12月になり、我が家では少し早めの「クリスマス会」を開催し終えたことで、一気に年末ムードが高まってきました。
一年の締めくくりの月――当初、僕もこれまで鞭打った体を休めようかと考えていたんですが、気が付けばあれやこれやと色々なことに動き回る月となってしまいました。
家のことや副業はもちろんなのですが、その中で僕はある一つの“決断”を下し、自分としては思い切った行動に出たのです。
それはなにかというと、12月に落選が確定した「メフィスト賞」への投稿作品を、Web小説投稿サイトである「カクヨム」にて公開する――ということ。
ちょうど「カクヨムコン」が新たに始まったため、僕は新人賞投稿作品を“改稿”し、新たな賞に挑戦することを決めたのです。
メフィスト投稿作品「幸人の鐘」とは
2024年下半期の「メフィスト賞」に投稿した作品は、「幸人(さちうど)の鐘」というタイトルの長編ホラー作品。
ある限界集落を訪れた主人公の男性が、不思議な“鐘”の力によって恋人を失い、その恨み辛みを糧に土地に眠る“謎”を解明していくという、いわゆる“田舎ホラーもの”な作品になります。
今回、「メフィスト賞」にこの作品は届かなかったものの、僕としては自分なりに“ホラー”に振り切った作品をかけたことで、そこそこの自信がありました。
無論、改めて見てみると直すところばかりで、確かにこれでは「メフィスト賞」など夢のまた夢だな……とは思いつつも、この作品がこのまま蔵に入ってしまうというのが、なんとももったいない気がしたのです。
そんな矢先、「カクヨムコン」の開催がたまたま目に留まり、今回、思い切ってまた新たな場で、この「幸人の鐘」を勝負に出してみよう――と思い立ったのでした。
*カクヨム:「幸人の鐘」リンク*
作品を公開する“怖さ”と、それを乗り越えたいという思い
これまでもいくつも作品を投稿してきた僕なのですが、それをWeb小説として一般公開するのは今回が初めて。
自分にとってはこれまで手掛けた作品はどれもこれもお気に入りで、間違いなく「面白いな」と思えるからこそ、時間をかけて書き上げたわけです。
ただ一方で、それらが新人賞にことごとく受からず、はっきりと「面白くない」というレッテルを張られた作品であることも、自分なりに受け止めています。
だからこそ、それをWebの投稿サイトに載せたとて、結局誰にも見られず、下手したら酷評されることすらあるのではないか――そんな“怖さ”が、これまで書き上げた作品を自然と蔵の中にしまい込み、ひた隠しにさせてきました。
しかし、一方でその自信作の数々が、このまま一生、日の目を浴びないのではないか――そんな別軸の“怖さ”が強い思いとなり、今回、この思い切った一手に出てみることとなったのです。
おそらく、以前、別の投稿サイトでとある読者さんから、“講評エッセイ”を書いていただいたことも、今回の投稿にいたったきっかけなのかもしれません。
怖いからといって隠れているだけでは、きっとそれこそ一生、作品は評価されないままでしょう。
駄目な作品であるということを承知で、それをより改善し、少しでも誰かの目に留まる場所に置く――その一歩を、ようやく、少しずつですが踏み出せた次第です。
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